nnno10 今日の記事の読者ターゲットは珍しく女性を意識してます。勿論、男性が読んでも全然OKだと思いますが。
 というのもchikaが別枠で取り組んでいるWEB小説では、女性読者が結構いらっしゃるので、そんな方々へのメッセージも兼ねてます。

 内容は、そですね、職業としての「風俗」への勧め、えっ本気でなくてもいいんです。
 ちゃんと選ばないとヤバイこともありますから。(デリバリーヘルス求人紹介用リンクを用意してあります。)
 テーマ訴求の方向性は、腐女子風に言っちゃうと「エヴァンゲリオン」で、アスカがシンジに関わってるあのスタンスに近いかな(笑)。

 「世界最古の職業は売春」・・下ネタぽいいいまわしだけど、仕事が労働の代価として貨幣を得るものという本質から考えると全然リアルな話ですよね。
 そして時代は下って「デリバリー」という形態の登場、「配達・出張」ですよ。これって凄いと思いません(笑)。
 商売としてお客様に性的なサービスを施し対価を得る、いわゆる「道徳的」にはどうなのか知りませんが、これは大昔から人間にとって普遍的な行為である事は間違いないと思います。
 性欲を満たすだけなら奥さんや彼女といったパートナーがいれば解消できるんですよね。
 これを「食べる」行為に置き換えてみたら分かり易いんだけど、食品を手に入れるだけならコンビニやスーパーで用意できるし、基本自分で作っちゃえばいい。
 それでも高級なレストランとかカフェだとかがあるでしょ。
 たまには豪華に外食をしたいとか、自分で料理をするのが面倒とか、プロが作り出す美味しさを楽しみたいっていう欲求が人にはあるんですよ。
 性風俗店やサービスが存在する理由はそこなんだと思います。
 パートナーがいればそれなりの性欲は解消できますが、たまには変わったエッチな行為を楽しみたいとか、腰がとろける程のプロの極上テクニックを味わってみたいとかね。
 それ以上に、人の性癖は十人十色、普通の状態では必ずしも全員が本当に満足しているとは限らない。
 そういう意味でも様々なニーズに合わせる性風俗は不変の商売なんだと思います。
 それにある調査・研究によると「性的なことを思い浮かべる」瞬間って男性の場合、1日平均18回くらいあるそうです。
 普通にこういう事を満たしてくれるパートナー、あるいは日常生活ってありえませんよね。
 だから性風俗がビジネスとして成り立つんだと思います。

 ニューハーフ女王様を主人公に、デリバリーSMで赴いたお仕事先での事件を描いたのが、chikaの「まぼろしトラック」シリーズです。主人公羽蘭はchikaの体験やプレイを中心にして書き起こしたキャラ。
「激走!!まぼろしトラック2 涅槃戦争」の第1章はこんな感じで始まります。

 090fddタラバガニの脚を見て珍種のコンドームを考えつく羽蘭の思考回路は、かなり奇妙なものだろう。
 だが普段の生活感覚が緩いわけではない。
 たとえば先月の最後の金曜日は「お泊まりデート」というのか、福井県方面への地方出張サービスで、これも蟹に縁があったのだが、そこでの羽蘭の生活感覚などは充分にリアルだった。

『あのお仕事、歩合は良かったけれど、結構、プレイ条件が複雑で、SMの小道具含めて荷物も嵩張ったし(予備のラバースーツとか、お客様をメイクアップして差し上げる為のコスメ類や衣装なんかで、しめてスーツケース2個!!)、それもあって車は愛車のツーシーターじゃなく手配してもらった他人のだったし、気ぃ使こたわ。
 午前中は、お客さん指定のラブホを転戦、女装を中心にしたプレイで一軒、ラバーボンデージを軸にもう一軒、プレイ構成とすれば時間料金の回収率が良くて納得出来たけど、部屋とかの使い勝手が判らず難儀したし。
 ロールプレイなんかは、お客様にあわせて頭の中で即興で組み立てるシナリオがお仕事の出来不出来を左右するけど、設備の整ったホームグランドのクラブで展開するわけじゃないデリバリーだと、そこが難しいのよね。』

 デリバリーと言えば羽蘭は、最近開業した東京のニューハーフヘルス・アケローンの料金システムが気になっていた。
 羽蘭の場合、勤め先の立ち上げの頃から働いていたので、単なる雇われ人という感覚より、自分は所属しているクラブの一部であり、少しは経営面でも貢献したいという自覚がある。
『大阪と東京、こっちは会員制クラブ枠を拡大したものだし、アケローンさんを商売仇として意識してるワケじゃないんだけど、気になるわぁ。
 アケローンさんじゃ1日「貸切」で10万ぐらい、その他、移動費などのあれやこれやで12・3万ぐらいかしら、羽蘭んちの方が1.5倍くらい高い。
 でも料金の面だって、うちが提供できる「特殊技術」を考えると問題ない。
 あたしの場合だって筋金入りのラバーフェチNHって希少価値がある筈だし。
 気になっているのは、アケローンさんちの若い子達そのものね。
 ニューハーフって言ってるけど、どう見ても「若い女装子」、もしくは綺麗な男の子をかき集めて、本人にはその気もないのに女装させてるって感じ。
 下手するとその性向にゲイの匂いさえ感じない子もいて、「若い男の子達用の新就職先風俗」って感じなのかな?
 実入りが良くて格好良いホストに憧れてたんだけど、ちょっとずれちゃったって部分にいる若い子が集まってるって感じだな。
 何人かは目覚めちゃって身体も弄りだしてホンモノのNHになっていくんだろうけど、そういう子達見てると、何故か胸が締め付けられるよ、、、。』
 まあざっと羽蘭の現実感覚とはそんなところだ。

  デリヘルで展開される小世界って、個人のセックスファンタジーの世界なのに、それが完全に現実社会というのか「経済」そのものと密着してる、そこの所が面白いんです。
 こういうの別に性風俗商売だけじゃないですね。
 もはや廃れつつある「韓流・AKB48」のブームだって、構造的には完全にそうです。
 ってか「共同幻想論」を持ち出すまでもなく、人生全てが個人幻想と共同幻想の馴れ合い世界だと思うんです(笑)。
 で同じなら、そのカオスの中で、ただ漂うより、自分の性的魅力という「生」のオール1本で漕ぎ出して見るというのも一つかなと、思ったりしてるんです。

 特に女性の場合は、女性としての魅力を上げることで、自分が提供するサービス価値を高めることも可能だってのが醍醐味ですよね(オカマもそうだけど、ってかそれが命だけど)。
 それに現実的な話、整形とかは別にして多額の商品開発コストは必要ありませんしね(「いい女でいる」為の最低限のコストも勿体ないと言うなら別ですが)。
 それにデリヘルでは膣への挿入が禁止されてるんで、自分の「この一線は」って部分を、前に持っていったり後に下げたり出来るのもいいですね。

 あっとchikaの場合は、大前提として膣がないから、デリヘルサービスの時は、「アナルなめ」「口内発射」「ごっくん」「顔射」「AF」すべてオプションで可です(笑)。
 「顔射」なんて、chikaがラバーマスク被ってる時は、凄く興奮するらしいですよ。

swan167121 そうそう、最近見た「女をアゲて、男を上げろ。」じゃない、園子温監督の「新宿スワン」の面白かった部分は、何よりも風俗を「苦海に沈む」視点だけで撮らなかった事かなぁ。

  大学生なら遊ぶ資金やオシャレのために。ニートであれば、生活のためや自立のために。
 シングルマザー・人妻なら、家族の生活や子供の将来のため。会社員であれば、自分の夢や目標のために風俗でお金を稼ぐ。
 それがホントにホントに「悪い事」なのか?
 日本の価値観では、実態は別にして、商売は「儲かる」かどうかよりも「正しい」かどうかで評価される傾向にありますよね、だったら逆に「正しい」って何?と常に問われてないといけない。
 だけど、実際はそれは、「慣習」であったり「常識」で語られるだけで、改めて問われることって殆どないですもんね。
 でも商売の基本は、「正しい」かどうかではなく、人々に「役立つ」かどうかなんですよね。
 それでその上に「正しさ」が乗っかってくる、逆はないんですよね。

 19a86bd50まあ映画の事だから何とも言いようがないんだけど、「新宿スワン」の一場面で、歌舞伎町の街中を沢尻エリカが裸足で綾野クンと駆け抜けていくところが、凄く印象に残っていて、人生って他人の決めた「正しさ」の為じゃなく、そんな場面の為に用意されてるんじゃないかって時々思うんですよ。

 でもこういった生き方の選択にはデメリットも色々ありますよね。

 デリヘルなんかの場合には特に「性感染症のリスク」「ヤバイ店の存在」「身内バレ」とかがある、みんながみんな、「新宿スワン」の白鳥龍彦を介して、その道に進む訳じゃないですから(笑)。

 自分自身の気持ちの整理と、「入り口」はしっかりしないと駄目ですね。
 最後にウィニンググループさんへのリンクを貼っておきます。