「グロいですよ~食事のときには読まない方がいいかも」って倶楽部の子に言われて貸してもらった本を読了。
その子自体、倶楽部じゃ主にMやってるんだけど、結構、プレイにバリエーションがある子で、いっちゃなんだけど引いた目でみりゃ、医療系含めて相当グロなプレイもある。でも本人は至って平気なんだけど。
まあ見方を変えれば、chikaのラバー好きもこの子からみたら相当ヘンなんだろうけど(笑)。
その子が「グロい」ってゆーんだからどんなのかって読み始めたのが誉田哲也の「ストロベリーナイト」。
ストロベリーナイトとゆータイトルと、文庫本のオシャレなカバー写真、それにこの本を貸してくれたイカにも今風な倶楽部の子の顔を交互に思い出して、読んだらカロリーオフのコーラみたいだと困るなぁ、、(笑)。
コーラは毒水だからコーラなんであって。
ストロベリーナイト (光文社文庫) (2008/09/09) 誉田 哲也 商品詳細を見る |
で「ストロベリーナイト」は、のっけからヤク中の鬼畜親が登場して児童性的虐待コース、、まあ最近の刑事物だと全然珍しくないんだけど、性的虐待にスカトロが入ってくるのは珍しいちゅーかchikaはこれが苦手なのだ。
しかもここで登場するスカトロは、汚物を身体になすり付けたり軽く飲食するようなライトなものじゃなくて暴力系、、余計に読むのが嫌なわけで、途中で止めようと思ったんだけど人から借りた本って降りられないのよね。
「読んでどうでした?」とか聞かれちゃうとね。「ああ、あれね、ムニャムニャ、、。」なんて、若いのに本を読んでくれる希少な後輩相手に誤魔化せないじゃない。
結局、この冒頭の殺人鬼の独白で繰り広げられるグロシーンは、殺人鬼の親殺しと自宅放火で幕を閉じたのでなんとか乗り切ったって感じ。
今、ブロマガの原稿を書いてるんだけど、こちらもスカトロ絡みで、、最近のchikaってスカトロにウンがあるのかなぁ(笑)。
この殺人鬼は後日「エフ」という名前で小説の主人公警視庁捜査一課警部補姫川玲子の前に再登場するんだけど、エフのコスチュームが街の浮浪老人が何処かで拾ってきたレザーのつなぎで、その武器が百円ショップで売っているどぎつい色のちゃちなカッターナイフってゆーのが、なかなかナイス。
ちょっとネタバレぽいけどこの小説を映画化するならエフの役は堀北真希がいいって倶楽部の子が言ってたんだけど、、まあ、そんな感じ。
でもベッドに縛り付けた女性の乳房を釘の一杯突き出たバットでなぎ払うってゆーのは堀北真希には無理かも。
このエフ、最初は男と思わせておいて最後に実は堀北真希属性の人で更には主人公の絶体絶命の危機を救っちゃったりするドンでん返しに必然性はあったんだろうか?と小説読み終わってからも未だに腑に落ちないchikaなのだ。
あんまりも極悪非道なヒールを作ってしまったので、作者が無意識のうちにバランスを取ってしまったのではないだろうかって今は想像してるんだけど、、。
だって初めのままのエフの姿が現実モデルだとする小説って、書き手が悪人に見えるし(笑)。
でも鬼畜系の書き手にはこーゆー救済措置を、自分にも読み手にもとらない人がいますよね~。
最近読んだ小説だと、平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」なんかがそう。
特にこの短編集の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」は、平山夢明のある意味、潔い鬼畜世界にSMの哲学的転倒を持ち込んだ一編。
とある女(ココって名前なんだけど、顔は別にしてその雰囲気はchikaに本を貸してくれた子に似てる)の始末を請け負ったサイコな男が、彼女に凌遅処死を施すんだけど、いつもならギャアギャアと凄慘な悲鳴をあげる相手が、この女の場合、妙にアッサリしてて、件の拷問師はすっかりペースを乱されてしまう。
でも、どうにかしてココをメタメタにしてやろうと次第に拷問をエスカレートさせていく拷問師なんだけど、彼がもがけばもがくほど「場」の主導権はココの方が握っちゃうわけ。
足の指を全部切り落とされて代わりに5寸釘を打ち込まれそれを足の爪代わりにされるような状況の中で、ココが拷問師を追い詰めていくのは何故か?
まあサドだけどマゾ、マゾだけどサドなSM女王様chikaみたいなSMの転倒が、彼らの間に拷問を通じて繰り広げられるわけですね。
でもこーゆー話って「ストロベリーナイト」にしても「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」にしても、鬼畜の所作に女性が絡んでくるから単にグログロにならなくてすむわけで、それを思うと「女性の生理」ってすっごく羨ましいなぁと、、。
なんたって幾ら頑張っても男の血には、「命」と深い部分で繋がっていくイメージがなくて結局、戦争とかの単純な暴力や消費しかないって感じだもん。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫) (2009/01/08) 平山 夢明 商品詳細を見る |
そうそう、chikaが中学生になりたての頃に、仲間内で残酷ものブームってゆーのがあって、(その頃のchikaのお友達ってオタク坊やばっかだから)「本当は怖い」系の話で盛り上がって次に残酷処刑の本やら秘密ビデオの貸し回しだとか・・やってましたね。
その中で一番印象に残ってて思わずオナニーしちゃったのが、一番マニアックな友人から回ってきた秘密ビデオ。
秘密って、、まあ単純に、親に黙ってレンタルした成人向けビデオを友人がダビングしたやつなんだけどね(笑)。
タイトルは今でも鮮明に覚えてて、「ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん」ってゆーやつ。
1989年連続幼女誘拐で逮捕された宮崎勤がこのビデオシリーズを所有していたことから、猟奇殺人者に影響を与えたビデオとして、槍玉に上げられた奴です。その結果、ギニー・ピッグ・シリーズは暫く発禁処分くらってたんです。
「ピーターの悪魔の女医さん」の内容って、お察しの通りあのピーターさんが変態女医を演じるグログロビデオなんだけど、友人達の中ではピーターがどうのってユー事じゃなくって「昔一世を風靡した(ギニーピッグ)シリーズを俺は全部そろえているんだぜ。」みたいなノリだったんですね。
で密かに心に病を持ったchikaだけが、そーゆー部分からかけ離れた所でこのビデオを楽しんでいたわけです。
特にピーターが黒のラバーワンピースを着てつけ爪に仕込まれたメスで血まみれになりながら男の皮膚を剥がしていくシーンは何度も何度も見ましたよ。
身体にピッタリしたラバーのせいでピーターの胸の盛り上がりがパッドだって判って余計に興奮しちゃって、、、あのヘヤースタイルいいなぁ、ウィッグ?ああ、、あのドレスの股間部分のラバーの下には僕と同じおちんちんがあるんだぁ。
おちんちんも、おちんちんがこすれてるゴムの裏地も舐めてみたいよー、、僕もあんなラバー着たい。あんなウィッグ欲しい!僕も早くピーターみたいになりたい!!とか妄想が膨らんでそりゃもう大変でした(笑)。
で、この秘密ビデオを返すとき「でどうやった?」と問う友人に対して「(マンホールの中の人魚)の方が好きやな。やっぱし日野日出志は凄いやん。」とか逃げを打ったりして。
こういった類のビデオや小説には、極端な人体破壊や変形が登場するんですが、今思うと、グロに惹かれる自分の意識下では、ピーターにしたって男の身体を破壊され、女(とゆーよりオンナに模した生き物)に変形された存在だったりして。
少なくとも自分の変身のベースには性同一性障害みたいな傾向より、はるかにこー言った願望とゆーか衝動に身をゆだねている部分があったのかなぁと分析しちゃったりします。
冒頭の「ストロベリーナイト」に登場するエフも、自分自身の忌まわしい存在性を否定する為に、乳房を自ら切除しちゃうんですが、chikaからすると性同一性障害への理解より、エフの情動の方がよく理解できます。
性同一性障害が、本来あるべき自分の為に現在の肉体のありように突き当たってしまうのに対して、自分のそれは本来の自分の有り様を否定する為に肉体を改変するわけで。
ある意味、未来がない病ですね、、。でもその代わり刹那的な快楽には恵まれますが。
今日はなんだか鬼畜系の作品をランダムにご紹介する形になっちゃたので、ついでにあと二作品ほどご紹介。
Benson。ラバー拘束と、唇と乳房に固執した身体改造に拘った作家さんです。特に氏の巨乳への拘りは単に好色といったレベルを超えて、かなり攻撃的なものを感じます。一種の部分鬼畜ですね(笑)。
巨乳への拘りを除けば相当chika好みの作家さんです。更にこの一枚を見たときはちょっと衝撃を受けました。
ご本人さんにしてみれば遊びで描いた一枚に過ぎないんでしょうがchikaにとっては一種の天啓に近いモノを感じました。
「衛星軌道上のボンデージガール。その絶対的孤独と断絶的快楽。」
・・・みたいな。
最後は「片腕マシンガール」。 井口昇監督作品。 平山夢明のある意味、潔い鬼畜世界と共通してます。
但しこちらは失笑レベルのぎりぎりを行きますが。
chikaのSMfに連載中の長編、「目川探偵事務所シリーズ10 再生の騎士」もこんな感じです。
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ニューハーフセックスの究極のプレイ「逆アナルセックス」をフューチャーした撮り下ろし作品。5名の人気ニューハーフの貴重な撮り下ろし映像を惜しげもなく収録。ニューハーフ上級者にお薦めです。
『片腕マシンガール』に続く‘東京ショックシリーズ’第2弾『片腕マシンガール』で特殊造型を手掛けた西村喜廣監督が贈るスプラッターアクション。民営化された警察、通称‘東京残酷警察’の女性警官・ルカとミュータントの戦いを描く。