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 最近、全然小説が書けないでいるchikaだけど構想だけは常に2/3本頭の中で展開してるんだ。

 そのウチの一本は題名まで決まってるんだよ「修理者(リペイヤー)」ってゆーんだけど、大筋はスペーストンネルものってゆーか、遙かな距離を隔てたA地点からB地点までを一瞬にしてつなげてしまう、まあ早い話が「どこでもドア」物語(笑)。
 このどこでもドアがある日なんの断りもなく日本のど真ん中に出現して、しかもこのドア半分壊れかけていて機能が不安定になっているからさあ大変。みたいな、話なわけ。
 どこでもドアを修理するために選ばれた異空間適応者達をリペイヤーと呼ぶんだけど、まあ例によってこの「リペイヤー」、シーメールがいたり女装趣味者がいたりサイボーグがいたりのchikaワールド。

 でこの脳内物語、リペイヤーの一人であるキングってゆー叔父さんが「俺は今日から本物の悪魔になってやる。」って悪のりしちゃって、どこでもドアのとんでもない機能を使ってアメリカ太平洋側沿岸数百キロの位置に「悪魔島」を実体化させちゃう所まで来てるのね。

 悪魔島もそうなんだけど、人間の想念みたいなものをどこでもドアに装填されてるナノマシーンを使って高度に実体化してるんだろうと推論されてて、これと同じ仕組みが、どこでもドアの内部がどんな存在形態の知的生命体もゲストとして迎え入れられる柔軟性の一部として常に展開されてるらしい、、(ってchikaがそう設定してるわけだけど)。

 まあそんなワケだからどこでもドアの内部はリペイヤー達一人一人にオーダーメイドされた悪夢世界の見本市みたいになってるわけ。
 勿論、ココロの安定したリペイヤーが作り上げるどこでもドア内部はお花畑の天国みたいな世界になるんだけど、どーゆーワケか異空間適応者の殆どは精神を病んでいるから、その世界は推して知るべし(笑)。

 でchikaは眠る前にこの世界をリペイヤー達と彷徨うわけなんだけど、見つけましたよ。その世界にそっくりなのを!それはズジスワフ・ベクシンスキーが描く世界。

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 写真右にいる少年が幼少時のズジスワフ。
1941年に撮影されたものらしい。ポーランド南東サノク出身の彼がサノクにあったソ連軍の掩蔽壕の廃墟で友人と遊んでいるシーンだとか。
当然彼は少年時代にナチス・ドイツのポーランド侵攻を経験してる。
 それがどうとかとゆーつもりはないけど、何か普通の幻想画とは違うよね、彼の絵って。

 荒涼、廃墟、虚無、、それでいて静謐な美しさが常に画面に漂ってる感じ。



















The Fantastic Art of Beksinski (Masters of Fantastic Art)The Fantastic Art of Beksinski (Masters of Fantastic Art)
(1998/11)
Zdzilsaw Beksinski

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