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 「キンキー(変態)ブーツ」という映画が8月26日に公開されるそうだ。分類はイギリス産のコメディ映画。
 例の「ラバー大好きホモカップル」のお兄ちゃん達に教えてもらった話で「もうネットでも出回っているんじゃない」って言われて探してみたら、随分、情報が露出してた。
 まるでchikaのベロチンポキスと同時責め手コキですぐにいっちゃうラバー兄のザーメンみたいな情報(なんでもかんでも自分探しとか言うな)なんだけど、流すMSNも太っ腹(笑)。
 ちなみにラバー弟はこの時、自分のペニスを絶対に破れないchikaのラバー処女膜の上にこすりつけてヒイヒイ喘いでました。

 さて映画の方は、イギリスの田舎町ノーサンプトンにある倒産寸前の靴工場を継ぐ事になった主人公が、ロンドン歓楽街のカリスマ・ドラッグクイーンのアドバイスで彼女(?)たち御用達のセクシーブーツ(=キンキーブーツ)を作り始めて……と言う内容。
 長いドレスのすそを引きずって(=Drag)歩くことが語源の“ドラッグクイーン”。
 キンキーでグラマナスなメイクと、ゴージャス&セクシーな衣装を身にまとった“ドラッグクイーン”の豪華でパワフルなパフォーマンスは、結構日本でも受け入れられつつあって、そこそこの認知度を確保してる。(まさにそこそこ、田舎に行ったら石投げられる?)
 ようやく「ショー」を楽しむ人生観が近代日本人も生まれてきたんだと、chikaなんかはホッとしてるんだけど。
 「キンキーブーツ」の見所は、ロンドンの中心街のソーホーで、夜な夜な繰り広げられる彼女たちのパワフルなステージを見事に再現した所とか言われるとそれだけでワクワクもの。映画の中でドラッグクイーンのローラを演じたのは個性派俳優キウェテル・イジョフォー。歌唱力も抜群で、劇中で歌われる楽曲はほとんどが彼自身のパフォーマンスなんだそうだ。
 180cmの恵まれた身体を輝くドレスと15cmヒールのキンキーブーツに包み、ビザールなコルセットと編み上げブーツを身につけたダンサーを従えて歌う姿、、、ホント、昔、海外のドラッグクイーンさんたちのネット追っかけやってたchikaにすれば涎もの(笑)。

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 ところで、この「キンキーブーツ」に限らず、際物変態風俗とヒューマンドラマをかけ合わせる手法って結構、映画の世界には多いんだけど、アメリカ映画とイギリス映画では、かなり仕上がりが違うみたい。「ヒューマン」部分の濃さとか手応えは、イギリス映画に見るべきモノがあるように思うなぁ。
 アメリカ映画のそれは概して「大味」と言うか、際物変態風俗自体をキャアキャア騒ぎ立てる方に重きがあるような気がするのね。
 ちょっとアメリカ文化への言いがかりじみてるけど、「アメリカの変態」って狂気の純度が高いような、、、だからこういった際物変態風俗とヒューマンドラマとを巧く混ぜ合わせる事が出来ないんじゃないかしら。
 だって犯罪例を見たって、女性を脅してその手にレザーとラバーの手袋をはめるように強要して懲役1年の実刑とかがざらにあって、大きいところではエリザベス・テーラーに成りたかった黒人少年が居て、彼が長じて少年ハーレムを自宅に作ってみたり顔面崩落の憂き目にあってみたりという現実がある国だもの。
 SMfの映画評でも取り上げた「ストレイト・ストーリー」という映画、デヴィッド・リンチ監督が今までとはがらりと作風を変えたヒューマンドラマって一応は紹介してるんだけど、アメリカ大陸をゆっくりと低速トラクターで横断して見るという視点から見えてくるのは「豊穣さと空虚さ」が表裏一体になったアメリカという巨大な空間なわけで、こんな場所で育まれる狂気も又、一種独特のものなんだろうなと凄く思った。

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 で、そんなあれやこれやを考えていたら例のジョンベネちゃんの新たな殺害容疑者のジョン・マーク・カー、その彼がタイで性転換手術を希望してたというニュースが伝わって来た。
 タイ、、、特にバンコク、性差を超えたロリコン天国、そして男がオンナに生まれ変わる都市、、ジョン・マーク・カー、、クリムゾンレッドのシャツに黒いネクタイの彼が徘徊するにはふさわし過ぎる。
 chikaみたいな立場からするとこの手のニュースは痛し痒しなんだけど、個人的には「やっぱり」って感じはしたわね。この類の事件は、その猟奇性から自称専門家のプロファイリングや果ては遠視・超能力の類まで出てきて、あーだこーだと言うのも、それを見るのも「一般大衆」の楽しみの一つなんだろうけど、、あの目見ればそんな事誰でも判るって(笑)。

(でも勘違いしないでね。性転換する時は、みーんな必死だし、しばらくはすっごくハッピーで「あんな目」はゼッタイにしないんだから。)

 タイの地元紙によると8月20日、カー容疑者が逮捕前に性別適合(性転換)手術を行うクリニックに通い、手術に必要なカウンセリングを受けていたと報じてるけれど、chikaからすると彼の本質はこちらがわにあって、ジョンベネちゃんを殺害したってゆーのも、彼のそういった性ファンタジーの延長線上にある妄想の可能性があるような気がしてる。
 なんたってジョン・マーク・カーはアメリカの「変態さん」だからね。

 ジョンベネ事件が人々の関心を引く原因のひとつには「あらゆる整形を施され、父親の願望通りのフィフティーズ・ビューティーに改造され、自分もやる気満々で演じていた6歳の少女」という存在が上げられると思うんだけど、そういう意味ではジョン・マーク・カーも同じ円の中にいるってことなのかな。
 TVで誰かがジョンベネちゃんを指して「22歳の美貌とエロスに6歳のボディ」って言ってたけど、そういう性ファンタジーにしか登場しないような人間を実際に作り出してしまうのが「アメリカ」ってゆー国じゃないかしら。
 モチロンここで言う「アメリカ」は象徴的な意味で、ジョン・マーク・カーがジョンベネの円の中にいるように「日本」もアメリカの円の中にいるのは間違いないんだけどね。
備忘録

■「謎の彼女X」1巻? 植芝理一 講談社

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(しばた@OHPのオススメ漫画)より、一部抜粋

 物語は、主人公である平凡な男子・椿明が、彼が所属するクラスにやってきた転校生・卜部美琴に出会うところから始まる。彼女はボサボサ髪で目を隠し、授業中も寝てばかり。起きているときも学校のほかの女子とツルんだりせず、授業中に突然大声で爆笑し始めるなどの奇行を繰り返す。しかし椿くんは、放課後まで教室で寝こけていた卜部さんの寝起き顔を見た瞬間に恋に落ちる。そして、机に残されていた彼女のよだれを思わずなめてしまったことで、ときどき彼女のよだれをなめないと禁断症状に見舞われるようになってしまったのである……。
 といったわけで椿くんと卜部さんは知り合い、やがてつき合い始めるようになる。この作品ではその恋愛模様を描いていくのだが、その交際の様子はとてもヘン。卜部さんはキスは断固として拒否する。抱き締めたりしようとすると、スカートの中に仕込んだハサミを取り出して、周囲のものをめったやたらと切り刻む攻撃に出る。
 その代わり、卜部さんは帰り際に毎日、ちょっとだけ彼女のよだれを椿くんに舐めさせてくれる。その様子がなんだかものすごくエロっぽい。卜部さんが口をくちゅくちゅさせて指を咥え、甘いよだれのついた指をつきだしてくる。 そして椿くんはちょっととまどいながらも、顔を赤らめつつその指を口に含む。