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屋外では、お客様に対する羞恥プレイはほとんどやった事がない。(とゆーかリクエスト自体がない。)裸にして首輪を付けて引き回すだとかアナルにぶち込んだバイブを犬の尻尾に見立てるとか、、SMプレイ上のアイデアは簡単に出て来そうだけど、万が一にでもお客様の顔(素性)がばれると、それで終わりだからだ。
 屋内のクラブ内での超変態的な行為が「お遊び」で許されるのに、たかが裸になって外で興奮した姿を他人に見られただけで、社会的なステイタスが失われてしまうというのも、考えれば不思議な話だ。
 その代わり屋外での羞恥プレイは、刺激が大きいのだけれど。

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 爪先がバレーのトゥシューズに似た編み上げブーツを履き、全身は黒のラバーキャット、頭部は顔隠しの意味でのアナトミカルラバーマスクを装着されて夜のビル街に連行される、、。
 道中の車の中では、覗き込まれた時の事を考えたのか、演出上のアイデアなのか、ラバーの上からど派手な毛皮のコートを着せられている。
 車の中で、ラバーマスクの上から煙草臭い口でキスをされたり、耳を舐められる。もちろん胸も股間も軽く責め立てられながら。このペッティッグはやがて始まる放置プレイの為の食前酒のようなものだ。
 やがて車は目的に着きchikaはコートをはぎ取られて、裸より嫌らしいキャットスーツのまま車外に放り出される。
 車は対向車線の道路脇に数十メートル先に移動してしまったから、嫌でもこの姿で車まで戻らなければならない。 でも命令はそれだけに止まらず明るいショーウィンドウの前でオナニーをして見せることになっている。
 人通りこそ絶えた時間帯だが車は頻繁に通過するし、いつ人と出くわすか知れたものではない。ネオン管の光のせいで七色の光が漏れだしたショーウインドウはすぐに見つかったけれど、履かされたトーシューズのせいでよろよろとしか移動できない。
 全身を隙間なくラバースーツで包んであるのだ。裸で歩いているわけではないし顔さえ判らないマスクを付けている。なのに凄く恥ずかしい。
 実際、通り過ぎていく車の運転席からの視線を感じて全身の皮膚がピリピリしている。その恥ずかしさを克服する為に「このラバーの中身は何もないんだ」と思いこむ。そう、、人の目に触れるのはchikaという一人の人間ではなくて、動く一体のゴム人形、、。
 けれどそうやって意識をある一点に集中させればさせるほど、先ほどのペッティングで肉体に点火した肉欲の余韻のくすぶりに火がつき始める、、。
 そしてガラス窓に反射し出現した黒皮人形の自分に欲情する。ガラスの表面に身体を押しつけるとゴムの皮膜がペチペチと音を立てる。
「単純なオナニーじゃ駄目だ。私たちを挑発するように、見せつけるようにしてくれないとね。」ガラスの壁面を這うナメクジのようにずるずると身体を密着させながら股を割って腰をゆっくりと降ろしていく。
 勃起したペニクリはラバーを押し上げるようにその形を浮き上がらせているけれど、それを男達に見せつけるのは後にしよう。攻守を変えて今はオカマ奴隷の役割を演じているけれど、こんな立場になっても女王である事は可能だ、、。
 そんな事を考え始める頃には、自分を包んだラバーは外界からの遮蔽壁ではなく戦闘的な鎧の役割を果たす。


 今日の妄想フィールドワークはバルーンフェチ。最近、健康グッズでちょっとしたブームのバランスボールの微妙な色気に惹かれるchikaですが、ホントの所、バルーンフェチについては素人同然、、見当はずれの推論、横道はご容赦のほどを。
 バルーンフェチで思い出すのが、何故か、中国である男性が自分の「魂」をネットオークションで売り出したいうこのニュース。
『 24歳の中国人男性が、自分の魂をインターネット・オークションで出品し、59の入札があったと地元紙が伝えている。上海在住の男性が、自分の魂を出品したインターネットサイトは中国で人気のtaobao.comというサイトで、入札価格は最高で681元(約1万円)まで上がったが、サイト側から取引停止処分になった。
 地元紙に魂を売りに出した男性は「私は魂なんて要らない。必要な人にあげてしまいたい」と話している。
 男性はもし魂の取引が成立したら、落札者に自分の人生で起こった写真や記念品を送って、大切な思い出を分かち合いたかったと話している。
 しかしながら、出品はサイト運営側によって、中止させられてしまった。理由は、この取引が実際にどうやって実行されるのかが、明確ではなかったからだという。』

 ここで売りに出された魂ってのは明らかに実体がない。・・そう精神の宿る「心」ですらないのだ。でも「魂を売る」と言った時点で、それはいかにもアルように見える。
 バルーンの成立もそれに似て面白い(実際には空気は「無」ではないから、相似的なものだが)。ただのゴムの皮膜が空気を己の内に包み込んだ時点で球としての存在感を持つ。
 人は、こんなのが形状的にも意味的にも好きなのだと思う。フワフワしていて張りがあってつるつるで大きい癖に軽い、しかも球という自己完結した形を持ちながら中身がない、、、遊び道具としてはなんだか癒しキャラであるような気さえする。
 話は少しずれるけれど蝦頭では何度か、ダッチワイフの中に潜り込むフェチストの紹介をしている。コレは一見、女装と着ぐるみの混合フェチのように見えるけれど、本質はダッチワイフの中空に潜りこむ(一体化とは少し違うのかも知れない。)行為自体が十分、フェチの源になっているような気がする。
 バルーンフェチの場合も、記号論的には「バルーンの中には何もない」という概念自体が非常に重要なのかも知れない。


A Rubber Head
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