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 3月19日日曜日にこの蝦頭が初めて一日のヒット数が3000を越えました。
 理由は多分、女装フェチさんのとこに、相方が写した引き詰め髪の果てしなくすっぴんに近い写真を貼ったからだと思います。ちょっとプロとしては恥ずかしい所行なんですが、、。
 で、蝦頭にはブログ部分以外にもプロフィール紹介ページがあって、そのページもここ二日間でかなりヒット数が上がっていました。
 今日は、お越し頂いた感謝の意味も込めてchikaの私生活部分に触れた過去の日記を再録公開したいと思います。chikaの基本はあくまでミステリアスなクールビューティ(笑)なので、遠回しな表現が多くてゴメンナサイなんだけど。
 あっと、それとフェテッシュファッションシーンでもようやく、「懐古趣味」が発揮出来る程の歴史の積み重ねが産まれつつあります。その辺りも楽しんでもらえればと思います。
 それでは・・・

■2002/09/01 (日)

 何気なく新聞を読んでいたら、大阪には「お夏の深情け」という言葉があるのだというエッセイを見つけた。近緒もン十年、大阪に住んでいるけどこれは初耳だった。
 それは、丁度今頃の残暑の事をさすらしい。もう九月に入ろうかという時に三十六度を越えるのだ。フェーン現象のせいらしいけれど、確かに「いい加減もういいんじゃない」と言ってしまいそうな感じの暑さだ。
 お夏の記事を読んでいて、近緒はNHのSちゃんの事を思い出した。今の残暑に比較してあげるのは可哀想だけれど、確かにフィリピン女性の血が混じっている彼女も情けが深い。
 近緒は自分のサイトで、生々しい私事を出来るだけ書かないようにしている。程度はどうであれ自らのサイトを「小説サイト」と銘打っているからには、数多の個人サイトのように私事を切り売りするつもりはないからだ。
 それでもこの胸からこぼれ出る事柄もある。このサイトを手伝ってくれている愚弟のJの事や、Sちゃんの事だ。
 近緒から言わせればSちゃんは馬鹿だ。
彼女がJに尽くせば尽くす程、Jは駄目になる。SちゃんにはJの狡さが見えている筈なのにそれを許容している。
 だからJはいつまで経っても本当の意味での大人になれない。
 でもそんなJもSちゃんとの離別を機に、職に就いてから少しは落ち着いて来たようだし、最近では時間に余力も出てきている。
 この前「私の所は、テキスト中心でいくからあなたもうそろそろ放置してる自分のサイトを再開したら」と言ったら、嬉しそうに笑っていた。
 それは言い方を変えると以前Jが入り浸っていた世界に、もう一度節度を持って帰って見たらという事なのだが、、、Jには、くすんでいて欲しくないから。
 Sちゃんとの別れはJから半身を剥ぎ取ったようなものだったかも知れないから。
 かと言って元の自堕落な生活に戻って欲しくもないんだけど、、難しい所だ。
 でもこんな事を考えている近緒は、Sちゃんのお夏に対して、移ろいやすいお秋ってところなのだろうか、、、。

■2002/12/22 (日)

 今日もフェチ話。風邪でダウンしちゃって街遊びも出来ないしね。でもこういう話って一部受けなんだろなー。
 みんなClub Capriceってドイツの雑誌知ってる?老舗のビザール雑誌なんだけど(今も発行してるのかしら?)そのティストが日本の風俗奇譚(復刻?)に似てるのね。
 どーいうのかファッション性が低くて猟奇的かつ妄想が子どもじみてるって感じ。名前は日本語に訳すと「クラブ気まぐれ」、だからデカダンなんだけどね。
 Club Capriceのある号のグラビアの話。
 フォトストーリーの場面は、二人の白人女性が黒人メイドにサービスをさせながら、彼女をいたぶっているライトSMの描写から始まるの。
 黒人メイドを人間テーブルにしたりして、お酒を飲みながら女王様を楽しんでいるんだけど、やがてこのお嬢二人はぐっすり眠ってしまう。
 そう、このメイドが酒の中に睡眠薬を混入したわけね。ここからメイドの復讐がはじまるわけ。
 ってそこは、フェチなビザール雑誌のやる事だから面白展開炸裂。
 このメイドさん何処に用意してあったのかラテックスマスクを取り出しそれを昏々と眠り続ける二人の女性の顔面に強制装着。
 なんとこのマスクが黒人顔。やがてこの二人は目ざめるんだけど椅子に縛り付けられて身動きがとれない。
 二人の黒人顔ラバーマスクの上に、ウィッグをかぶせる頃にはメイドと女主人の関係が逆転して。という展開。
 勿論、このフォトストーリーには、何故、マスクを付けたぐらいで支配関係が逆転するのかとか、そんな説明や解釈は一切描かれない。
 近緒が引っかかってしまうのが、このマスクが黒人を模しているという事実なのよね。だからと言ってここで単純な人種差別論を持ち出すつもりは勿論ないんだけど。
 結構この事は深い課題を含んでいるように思えるのよね。そう言えば、沼正三のヤプーにも白人女性が黄色女性の皮を剥いで加工したものをウェットスーツにして海に潜るシーンがあったっけ。
 SMやフェチも人間理解の視点で見ると結構、深いものがあるんだよね。
PS このグラビアに使われていたCenturianマスクの実物(白人顔)をずっと前に東京のアズロで見た事があるの。
 値段はそれ程高くなかったんだけどサイズが見た目、凄く小さく見えたから近緒に、かぶれるぎりぎりの線みたいで購入を見送ったのね。
 今、思うととても残念、被れなくてもインテリアにするとか、超小顔の奴隷チャンを見つけて来て、その子に強制装着して遊ぶっていう方法もあったのに。 


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 ・・・え?っ、いかがでしょうか?えっ現在のchika?蝦頭で内蔵晒してるのがchikaなんですが、、(笑)。
 まあ性的な事でかるーく言えば、chikaの「なーにぃアタシのチンポ舐めたいの?いやらしい子ねぇ男の子のくせに」とかゆーSM性って、やっぱりどこまで行ってもライトな商業用ですね。
 ラバーだって個人で楽しむ分と、お仕事の分については意識上のスィッチで切り替えられるぐらいだし。もうこれははっきりしてる。
 それに反して自分でも「業」が深いなぁと思うのは、滅多に本格的には出来ないけれど(とゆーか凄く信頼出来る相手が必要なので)ラバーでのトータル・エンクロージャー(完全梱包)でしょうね。
 chikaの場合、これやる時は、頭の中で皮下5センチぐらいゴム質化した半生ゴム人形の自分を想像してるんですが、とにかく自分の身体をゴム膜で圧迫・拘束・梱包・密封・閉塞・束縛(えーいなんでもいいや)できていればなんでも良いわけで、、ただ一方その状態で愛されたいとゆーか愛でて貰いたいとゆー気持ちもあって、ちょっとはファッション性にもこだわりますね。
 ゴム芋虫状態で床にごろんと転がされているより、パツパツのラバーを重ね着してドキドキするぐらい色気のある半生人間ゴム人形になって身体の色んな所を弄ってもらいたいというか、モノとして愛玩して欲しいとゆーのか、、。
 これは後で気が付いたことなんだけど、たぶんchikaの場合、深いところではこの欲望と、乳房を付けてみたり脱毛したりホルモンとかで身体を弄ったこととは結びついていると思う。
 そういう意味ではこの世界の扉を開いてくれたJには感謝してるわけです。
 
 chikaもラバーフェテッシュな世界があるのはなんとなく知っていたんだけれど、それをもう一歩奥に導いてくれたJが、初めて見せてくれた古びた「アトムエイジ」も衝撃的でしたね。
 今見ればそう凄い内容が展開されてるわけでもないんだけど、少なくともそこには、エログラビアに小道具程度に利用されてるラバーやレザーにはない本物の執着とゆーか濃さがありました。
 これはもう心臓直撃で、まるで「アトムエイジ」という雑誌から「俺はお前の本当の正体を知っている」みたいなことを言われたようなものでした。
 このアトムエイジと共に現在のフェテッシュファッションの基盤を作り上げてきたジョン・サトクリフは1987年9月の日曜日の午後に彼のオフィスで亡くなられています。
 思えばジョン・サトクリフさんがいなければchikaの「業」は行き場を亡くしてなにか違う方向に暴走していたのかも思うことがあります。
 もしかしたらそれは、かなり悲劇的な結果を招いていたかも知れない。
 まあそういう部分もあって、フェチを探求するべく蝦頭を続けているのが今のchikaというところです。

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PS 写真は数年前に関空で撮ってもらったもの、この時はまだ調子が良かった頃かな?すぐにバランスを崩すから体重の変動が激しくて、、。ずーっと山田養蜂場のプロポリス飲んでますが、そんなことより睡眠時間でしょうねchikaの場合は。