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(時事通信)【モントリオール19日】

 5月にタイで開催された2005年ミス・ユニバースのコンテストで優勝したカナダ人ナタリー・グレボバさん(23)が先週末、トロントでタイ関係の行事に参加した際、ミス・ユニバースとしての出席は「性的ステレオタイプ」を禁じた法律に抵触すると当局から指摘されて、ミスの懸章をはずすよう強制された。

 グレボバさんはミス・ユニバースとしてこの行事に招かれたが、市職員の間から「性的ステレオタイプで男女を分けたり、身体で人の注意を引き付けたりすることを禁止した規定に反する」との声があり、当局の勧告によって、肩から掛ける懸章なしで行事に参加せざるを得なかった。

 グレボバさんは勧告に従ったものの、「ミス・ユニバースのタイトルがステレオタイプに当たるとは思えない」と不満を漏らした。ミス・ユニバースの主催団体も「法解釈が厳し過ぎる。これでは、トロントでは美人コンテスト自体が開催できない」と反発している。
 ・・・タイと言えばレディボーイさん達がその美を競い合うミス・アルカザールとかミス・ティファニーユニバースの方をすぐに思い出してしまう
 chikaにとっては「性的ステレオタイプ」の示す本質こそが重要であって、そこから波及するいわゆる人権問題についてはあまり関心はない。まあ関心はないけれど性差別とステレオタイプに関係性がないなどとも勿論思っていない。

 要するにミスの栄冠をいただいたグレボバさんは不満を漏らすけれど、どうあがいたって「美と賞賛」に縁遠い女性にはそんな事などどーでもいい事だと思っているに違いないし騒いでいるのは「色々な意味で関係のある女性」と「スケベな男性」と「思想的に健全な男性」だけの筈で、そんなフィールドに頭を突っ込んでも意味がないという事だ。
 でも人にとって「綺麗」って何だろう?とか、そういう事をもう一度考えさせてくれるいいきっかけにはなった。
 だって「綺麗な女の子になりたい」一心で後戻りの出来ない身体改造をしてニューハーフになる男が大勢いるのだ。

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 日本で初めての一般子女を対象とした美人コンクールは、明治40年、時事新報社が米国の新聞社の依頼に応える形で、全国各地の新聞社二十二社を巻き込み、賞金も一等受賞者に対する18金ダイヤモンド指輪を始め総額3000円相当の商品が贈答されるという大規模なものだったそうだ。
 審査は洋画家の岡田三郎助、彫刻家の高村光雲を始めとする各界の時代を代表する十三名で行われ、一等は女子学習院中等部在学中の末弘ヒロ子16歳(福岡県小倉市)さんが選ばれた。
 明治26年5月生まれの七人兄弟の四女。コンクールへの応募は兄の独断の応募で、そのことを知ったヒロ子さんは「そんなことをしてはいやです。是非はやく取り戻して下さい」と泣いて頼んだという。
 受賞後「兄がからかうから困ります。なにもあたらないように兄様にお願いしておきましたのに、一等にあたったなんぞって、私は困ります。兄が撮った私の写真は一等か存じませんが、私は一等ではありません」とヒロ子さんは謙遜を見せたが、賞品の指輪を見ると「マァ大きなダイアモンド!」と目を輝かせたそうだ。
 しかし、一等の受賞はヒロ子さんにとって良いことだけではなく、学校や世間からは自分の容姿を誇示することは生徒としてあるまじき行為と判断され糾弾されることになる。この態度を新聞側は批判したが、結局、ヒロ子さんは自主退学に追い込まれることとなった。

 古今東西を問わず、楊貴妃やクレオパトラなどの女性の美貌が大きく歴史を塗り替えるような影響力を持ってきた事は確かだろう。又、権力の元に金と女が集まるのも確かなことだ。「美しさ」とはそれ自体が価値であり、一つの独立した力なのだろう。先のヒロ子さんの例は「美しさ」自体が持つ力(影響力)を封建制度が畏れて、意図的に社会の枠組みから封印して来た査証でもあると言える。

 ところで、chikaはお仕事で目を覆うタイプの全頭ラバーマスクを良く使う。(M男さんやM女さんに付けて上げる事が多い)このマスクの不思議な所は、それを被ると、自分が相手から見られていない(マスクによって自分の顔が隠されている)みたいな、逆転した勘違いを起こしてしまう事である。
 したがってこのマスクを被ったお客さんは、最後の方になるとこちらが恥ずかしくなる程乱れるのである。
 もちろん実際は逆である。マスクをされた側は相手を見ることは出来ないし、相手はマスクされた者を自由に視姦出来る。この奇妙な錯覚が起こるのは「相手が自分を見ているという感覚」が、「自分が相手を見ているという事実」に裏打ちされているからだと思う。
 もう少し広範に言えば、映画やTVを見る視聴者が主人公に感情移入をするのも、これとよく似た「心の仕組み」が働くのだろう。
 どうも上手く言い表せないのだが「綺麗」の力の源もその辺りに根ざしているような気がするのである。
 
PS 携帯電話間で感染するウイルスが、2004年6月に確認されたそうだ。名前を「Cabir」と呼ぶらしい。このCabir、そもそもウイルス対策会社に何者かが送りつけたもので、一般ユーザーの携帯からみつかったわけではないと言うことだ。被害を与えることが目的でなく、こういうウイルスが存在しうることを実証するため作成したので「コンセプト実証型ウイルス」と銘々されているとの事。蝦頭でのフェチに関する思考実験は、これに近い。どうか楽しく読んでやって下さい。

ps I am glad to meet again.sean!ハート
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 今日の末弘ヒロ子16歳ちゃんの写真もなかなかだけど、左のもchikaのお気に入りです。
 女工さんの写真なんだけど垢抜けてて「モガ」ですよね。この辺りの時代から美人の概念が少しずつ現代的になって来てるのかな、、。

 あっそうそう今日のエントリーのトップにあるイラストはJohnson Seanが久々に送ってくれたものです。
 タイトルが「セクシーな学校の女の子」。そりゃやっぱり股間に注目でしょ!!
「TS美人コンテスト」の優勝者みたいな連想が浮かんだのでご紹介ついでに、、だってSeanのイラストって独り占めするの申し訳ないんだもの。