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 日本古来の伝統工芸品である「能面」にまつわるエロティシズムを扱ったのなら、お次は当然、我が国が海外に誇る伝統ボンデージ、、「緊縛・縄」でしょう。と言いたい所なんだけれどchikaはまったく肉体的にも精神的にも「縄」に反応しない人なのです。
 まあ、依頼があれば判ったような顔をしてまねごとめいた縛りを行ったり感じたふりもしますが、こうした文章を書くのは、今の所、無理みたい。

 って事で、今回は縄ならなね「レザー・革」です。レザーはラバーと違ってかなり一般的なマテリアルだという事もあって、フェチとまでは行かなくてもその魅力を享受する人は多いのではないかと思います。
 そう、SMグッズからレザーパンツやジャケットを含んだレザーファッションまで楽しめるモノは事欠きませんからね。

 映画などでも、古くからレザーを纏った女性のエロチシズムはよく描かれています。『あの胸にもういちど』に出演したマリアンヌ・フェイスフルのレザースーツ姿なんかはとても有名ですよね。(素肌の上に直接、レザースーツを着るという事だけで当時はインモラルな香りがしたという事です)
 彼女があの峰不二子のモデルだという説もあるそうですが、凄く納得です。

マリアンヌ・フェイスフルのレザー・スーツ姿をもっと濃くして登場したのが「続・黄金の七人 レインボー作戦」のロッサナ・ポデッサ。5c4cdfc0.jpg

 レザーキャットスーツ姿の彼女、現代のビザールフィルムに登場するフェテッシュ・クィーン達になんらの遜色を感じさせないほど完成されたエロチシズムを体現しています。
 思えば女性の身体のラインを全部包み込みながらそれを浮きだたせるマテリアルとしてのレザーは、ラバーやゼンタイよりずっと歴史があったわけなんですよね。
 そしてBDSMに登場する数々のレザーアイテム。
、、、そ言えば、chikaが初めて顔に付けたのはラバーマスクじゃなくて、後頭部に紐が通った編み上げ式のレザーマスクでした。
 レザー特有の動物臭に凄く興奮したのを覚えています。それと締め付け感覚がラバーのそれとは質が違って「暴力」的だって事ですね。 
 「第二の皮膚」という言葉がありますが、セカンドスキンという概念にはどちらかというとラバーの方が親和性があるようです。レザーはいくら皮膚になじんでも「動物の皮」という感覚が最後まで付きまとうし、「他の動物の皮を剥いで身に纏う」という行為そのものがレザーの楽しみの根幹をなしているように思います。
 レザーマスクでいつも面白いデザインだなって思うのが、鋲付きマスク。開口式の口枷とセットになっていて、使用用途としては強制フェラや舌いじりって感じで完全にMが顔に付けるものなんですが、不思議なことに、顔面の正中線にそって先端の尖った鋲が打ち込んであって、それだけ見てるとSの属性なんですよね。
 実際にはフェラさせている相手がその鋲に刺さって血だらけって事は起こらず単なる飾りなんですが、SとMを同時に内包してるのがレザーの特徴のような気がしますね。
 ・・・・いずれ機会があればレザーの拘束性や、そこから引き起こされる性的感覚を詳しく書いてみたいと思います。
追記
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 chika的には、レザーで頭部とか全身を血流が止まるぐらいギチギチに拘束するシチュエーションが好きなんだけど(昔、水で緩めた革で身体を巻いてそれを乾燥させるみたいな拷問じみた逸話を知って興奮、みたいなすり込み体験があるんだと思う)海外のレザーサイトを回ってみても、あまり、そーゆーのはないみたい。
 まあレザーコルセットがそれに近いのかも。誰かそーゆーサイトご存じでしたらお教え下さいね。