最近のSMプレイって情報伝達の波によって急速にバリエーションを増やしながら増殖してる感じがする。勿論そのコアは、たった一つ、どこをどうしたらより多くの(あるいはより深い)快楽が得られるかだ。
ドライオーガスムスなんて最初に見つけだした快楽追求者のライフスタイルはどんなだったんだろう?と考え込んでしまう。それはエネマグラの仕様等を含めて、単なる思いつきの域を越えていたと思うからだ。
お手製のアナルプラグを下のお口にくわえ込んだまま、うたた寝でもしてしまったのだろうか?
・・そしてあれだけセンセーショナルに登場したエネマグラも、今では衛星都市の貧相なアダルトショップの棚に当たり前のように飾られている。
ボンデージプレイのバリエーションも同じことだ。それこそインターネットの影響力は計り知れない。例えばバキューム・ベッド。ラバー後進国の日本のフェチシーンからバキューム・ベッドは決して生まれない筈だ。
エピキュリアンにとっては非常に強力な情報源あるインターネット。でもこんなのはヤダ。
生理的な抵抗感があるものを相手に押しつけると、それはある時点で逆転して「快」に転化するみたいな思いこみが一部の快楽追求者にあるみたいだけれど、それは違う。それは視姦者特有のサディズムに過ぎない。
chikaはこういうものがSMプレイとして上陸するのを畏れている。って言うかこれって町工場の設備を借りれば簡単に作れそうだから、どこかの馬鹿が作ってしまいそうで凄く怖い。こんなのを装着される女性(男性)の立場になって欲しいものだ。
自分の顔が苦悶に醜く歪むのも、己の美に自信のある女にとっては一つのアピールだと思いこむことが出来るけれどこんなのはヤダ。
ラバーでこれと同じ球形のものがあるけれど、あれには顔面への圧迫という機能がある。これは只の不細工な鉄仮面にしか過ぎない。
あなたはこの金属の球形の上から愛する人の唇を想像してキスが出来る?あなたはこの球形の中に隠されている頭を想像して金属球を撫で回すことが出来る?chikaはこういうボンデージギアが大嫌いだ。
拷問とSMプレイの境界線は「愛」や「信頼関係」だけじゃないんだよ。判るかなぁ?特に、視覚を中心とした性的ファンタジーに溺れやすい人は、すぐに現実を飛び越えちゃう傾向が強いから注意してね。chikaなんかの場合は他人事じゃないからさ。